先週お伺いした現場は、京都の町屋のような奥に細長い商家で、敷地の奥に蔵のあるお宅でした。
お店だった土間から上がると客間を挟んで最初の坪庭が。
そこを抜けて、また和室を挟んで。
飛び石と燈籠のある次の坪庭へ。
燈籠を横目に次の部屋へ。
書斎に入ると天井に明り取りの天窓。書斎を横切ると、
奥に漆喰の分厚い蔵の両開き戸。
それぞれ違う2階部屋へ続く階段も2箇所ありました。まさしくうなぎの寝床のような奥行きのあるお宅でした。
次の現場は、今流行りの廃墟写真集に載っていそうな4階建の小さな元百貨店。
漂う廃墟感。蔦が絡まる非常階段。
さすが!ステンレスのドアノブだけは錆びてません。
剥離した壁。お馴染みのロゴが目を引きます。
展望レストラン。内部の屋根が落ちてます。
屋上の中央に円形のタイル張りの池?
廃墟マニアではないですが、栄枯盛衰を感じる建物でした。
双方とも仕事的には、あまり収穫はありませんでしたが、見どころのある現場でした。
僕らの仕事は、古いもの、壊れたもの、忘れ去られたものたちを、時に繕い、時に仕立て、時に組み合わせて、新たな息吹を吹き込むことです。
自分自身の思い込みや先入観が最大の敵になります。常にフレッシュな気持ちでニュートラルに物事に接する人でありたいものです。